【EA日和】FXブローカーGMTの違い、EAへの影響をどう考えるか

■FXブローカーGMTの違い


 先日開設したブローカーがGMT0だったことからGMT+2との違いを考える機会がありました。
それまでは各EAにGMTオフセットを指定して調整する機能はありますが、その程度の理解でした。
今回ブローカー開設後に、今週月曜日にMB-TradingSystemが新規オーダーを出さなかったので、少し調べたり、EAの作者に確認をしてみたりしました。

ブローカーのサーバーオフセット@AffectionFX

(実際上のリンクに書かれていることが全てに近い気がしますが)

ユーザー問い合わせの中の一人が私な訳ですが、AffectionさんはTraderTrustでデモ口座作ってローソク足のでき方などを確認してくれました。

 GMTの違いの一番は日足。時間がずれているので違うのは当たり前ではあります。それ以外にも問題があります、GMT+2以外でもサーバーの稼働開始時間がAM7時(日本時間)なためです。GMT+2だとAM7時がサーバー時間の0時になり稼働開始と一致する(当たり前の話)のですが、GMT0だとAM7時の稼働開始時はサーバー時間ではまだ前日の22:00なのです。
なので、月曜7時~9時(日本時間)の2時間分が前日の日曜の日足として生成されてしまいます。これが俗にいう日足6本というものです。この変則的な日足があるため、日足を参照する仕様のEAでは誤動作が起きる可能性が必然的に高まってしまいます。




       2/2(月)             2/3(火)
JST     7時    9時         7時  9時
GMT+2   0時    2時         0時  2時
       ←     2/2日足       →

GMT0   22時    0時        22時  0時
       ←2/1日足→ ←   2/2日足   → 

日曜日の日足ができるの図、これで分かるだろうか・・・


 また、TradersTrsutは7時~7時5分までの5分間の発注停止時間があり、その影響で毎日朝7時から9時までは足が5分ずれて生成されてしまいます。(例:H1 7:05、8:05、M30 7:05、7:35、8:05 M15 7:05、7:20、7:35など)
ちなみにFXOptimaxも同様なのですが、こちらは10分ずれます、ただしずれているのは月曜日のみです。火曜日以降はずれておらず7時ちょうどの発注も通ります。

この時間のずれはブローカーによって、ズレ自体の有無、ずれる分数の違いなどがあると思います。


■EAへの影響をどう考えるか

EAオンリーの利用であれば日足6本のブローカーはメイン口座にならないでしょう。日足6本はメリットではなくデメリットだからです。特に初めてEAを運用するような方なら、開設前にGMT+2であることを確認しておきましょう。

 FXブローカーの良し悪しの基準は、入出金の利便性、資金保全、顧客サポート力、スプレッド、スワップ、約定品質など様々です。GMT+2でなくても何かしらの大きなアドバンテージがあるなら利用することもあるでしょう。

 ただGMT+2でないデメリットを理解した上でEAの配置や運用を行う必要があるでしょう。さらに、そこまでしてもパフォーマンスが落ちる可能性はついて回り、その解決策もGMTの違いで片付けられてしまうかもしれません。GMT+2を推奨しているEAにおいて作者や他の運用者の公開しているフォワード結果との違いを細かく気にされるタイプの方はやめておいたほうがいいでしょう。

 手持ちのEAを調べて判断する、そういう手間自体が嫌という向きは、GMT+2の業者への移設をすぐさま検討するほうが良いでしょう。そもそもそういうことはGMT+2では不要なわけですから。


 さて次に7~9時のローソク足のずれですが、これはブローカーによって変わってくるようです。そして影響はEAが使う時間足によっても左右されるでしょう。H1なら5分のズレはある程度許容できると考えられるならそのままでいいでしょう、M15やM30ならどうか?やはり短くなると影響はある程度ありそうに思えます。が、さほどでもないようにも思えます。現在実際に稼働させているのであれば、GMT+2のデモ環境などでフォワードを行い比較したうえでブローカー変更をするのか、EAの振替えだけで対応するのか決めるという方法もあるでしょう。


 現在、私もGMT0ブローカー2社を使っているので、今後GMT+2ブローカーに変えていくと思います。ですが、引越し先が見つかるまでは一定のルールを新たに決めて運用しようと考えています。

1.日足、H4足を参照するEAは別ブローカーへ移す、あるいは月曜日は休止にする。
 トレンド判定くらいなら誤差ですみそうにも思えるのでそもそもの日足の構成時間のずれは目をつぶる。ただし月曜は日曜日足を見て判定されるのはさすがにまずいので運用をやめる
特に日足の高値安値を参照するMB-TradingSystemは日曜日足を見てしまうため月曜日の運用はやめる。


2.日本時間7~9時に稼働するEAは別ブローカーへ移す
  → 朝スキャMFM4や3:30~8:30に稼働するEGOISTが該当。
    ThinkForex デモ口座を開設して当該EAの稼働を始めた。あきらかに劣るようなら移行する。
    また別途GMT+2のECN口座を探して同様にデモ口座での稼働を行い移行の検討をする。
 

 今回のことでGMTの違いが結構分かるようになりました。別にGMT+2ブローカー以外は危険だからすぐやめろとか単純で極端なことを言うつもりはないですし、GMT+2だといってもピンきりなのでそれだけで判断はできないと思っています。GMTの違いは何かを理解し、手持ちEAにどのような影響があるか、移行したら現在より高いパフォーマンスを得られそうかなど、いろいろと見た上での判断になるでしょう。


*===*===*===*===*===*===*===*===*===*===*===*
いつも応援本当にありがとうございます
にほんブログ村 為替ブログへ

0 件のコメント:

コメントを投稿